お香の楽しみ

お香の楽しみ

渦巻き型のお香は長持ちする特徴がある渦巻き型のお香は長持ちする特徴がある

女性を中心に、現代でもお香は大人気の雑貨の1つです。しかし、継続的にお香を日常生活に取り入れている人は意外に少ないですし、お香に関するマナーや詳しい知識を持っている人も少ないです。
そこで今回の記事では、お香に託された本来の意味と基本的な知識を確認したいと思います。

お香は本来、邪気はらいとリラックス効果の2つの役割を持っていた

コーン型のお香。火がつきやすいが、すぐに燃え尽きてしまうコーン型のお香。火がつきやすいが、すぐに燃え尽きてしまう

お香は最も変化を感じやすい和雑貨の1つです。嗅覚を直接楽しませてくれますし、火をともすと視覚的にも楽しめます。積極的に日常生活に取り入れてもらいたい雑貨の1つなのですが、本来お香はリラックス効果とともに、邪気はらいの効果も期待されていた雑貨になります。
もともとは仏教とともに奈良時代に伝わったお香の文化ですが、そのころはお香をたいて邪気を追いはらう役割もあったのです。もちろん現代でも邪気はらいの目的を持たせても問題はありません。仕事の疲れを香りで取りながら悪い気を追い出す目的で、積極的に利用してみてください。

お香の形状は主に3つ

スティック型のお香。香立てなどを利用して火を付けるスティック型のお香。香立てなどを利用して火を付ける

リラックス効果と邪気はらいの効果があるお香ですが、お香といってもいろいろなタイプがあります。

  • (1)コーン型
  • (2)線香型
  • (3)渦巻き型

以上が火をともして利用する代表的なお香の形になります。コーン型はすぐに香りが発生するというメリットがありますが、長持ちしないというデメリットを持ちます。逆に渦巻き型は香りが部屋に行き渡るまで時間が掛かりますが、長時間煙を出すというメリットがあります。

火を使わないお香も

一方で火を使わないお香も存在します。

  • (1)匂い袋
  • (2)掛け香
  • (3)文香

匂い袋は文字の通り、細かく刻んだ香料を布や紙袋に詰めたお香になります。かばんや引き出しに入れて楽しめます。掛け香は部屋に吊るすお香で、文香は手紙に添えるお香です。小さな紙袋や布袋に香料を包み手紙に同封します。現代では財布や名刺入れに入れて楽しむ方法もあります。

お香を楽しむ道具も充実している

スティック型は香炉などの灰に刺して立てるスティック型は香炉などの灰に刺して立てる

お香は火をともす以上、灰が出てきます。その灰を受け止める道具も必要になってきますが、

  • (1)香立て/香台
  • (2)香皿
  • (3)香炉

といった道具も出回っています。スティックタイプや渦巻きタイプのお香は何かに立てる必要があり、そのための道具が香立てになります。灰を受け止める道具は香皿で、香炉は灰の中に炭火を入れ、その温まった灰の上に香木などを置くための道具になります。

来客時にはマナーとして事前にお香をたいておく

お香はおもてなしのツール。来客の到着前に準備をお香はおもてなしのツール。来客の到着前に準備を

自分で楽しむ場合はいつお香をたいてもいいですが、仮に来客があり、その人に香りを楽しんでもらいたい場合は、事前にたいておく必要があります。急な来客のときには即効性のあるコーン型で、時間にゆとりがあるのなら渦巻き型のお香でじっくりと部屋に香りを充満させてください。